2009年06月05日

転売に抗するためには

独り言。

※少々論理飛躍しすぎたので書き直ししてます。
最初にこの記事読んだ方は読み捨ていただきますように。

昨日インしたら友達がぼやいていた。
消耗品を大量につくって市場に売りに出したら、
あっという間に買い占められたという。

昨今は、特定のアイテムの値段が急騰しているという。
装備を作るためにスタックアイテムが必要だから、
装備も以下同文な状態。

聞けば時期的なものなんだとかなんとか
正確なことは解らないが、正常な状態だとは思えない。
突破口になるかどうか解らないが、思いつくことを幾つか書いておく。


>動機
転売業者からは商売の邪魔だと言われるかもしれないが、
彼らのやっていることは
一種の暴力 数の暴力ならぬ金の暴力という面がある。

個人としては顔をしかめざるを得ないが、
一方で「金は天下の回りもの」であり、
彼らがもてる資産をどう運用するかは自由、という事実がある。

買うも自由、買わぬも自由。

ただ、その選択肢は一つというわけではなく、
幾つかのやり方があるということに言及しておきたい。


名作「かおす寒鰤屋」(大河原遁)に曰く、
(報酬を受け取らない職人に対して、主人公の骨董屋曰く)
「水に流れがあるように金にも流れがある
一カ所に集まりすぎると流れが澱(よど)んで毒気を放つ」
職人の仕事に誇りと責任を持って頂きたい」

(要旨、筆者のうろ覚え)



転売する方は転売するも一つの自由だが、
有る程度の折り合いは付けて手加減していただきたい。
さもなくば社会全体のストレスが飽和したとき、
いずれその行いに対して何らかの報いを受けるであろう。




>あるもの「対象A」の価値が下がる条件は何か。

  • 購買層全体の所得が下がって、
    対象Aの下位互換品(対象B)に需要が移り、対象Aの需要が縮小する。

  • 市場全体の物量が増大して供給が需要を上回る

  • 対象Aより価値があるもの
    即ち「高品質品(対象C)」「上位互換品(対象D)」
    「別の付加価値のある対抗商品(対象E)」が
    出現して、対象Aの比較価値が下がる。




>今即できること

  • 下位互換品(対象B)を買う。


  • 知人に分けて貰う

  • 閉鎖的な方法で感心しかねるが、
    即時性を求める意味ではやむを得ない


>長期で出来ること

  • 自己生産


  • そのための体制を整える

  • 働き手を増やす。

  • どちらも3.の為に必要。



自己生産に関しては
それなりの手間が掛かるが、
今時は昔に比べて大分修得しやすくなった。

有る程度の修得期間を経れば、
少なくともスタックアイテムについては装備品よりも早く、
先行者と同質のものが取りあえず作れるようには成る。

大量生産出来るか、といえばそれは又別の話であるが
この層が増えることが重要だと思っている。

そも、この問題界隈で何が一番問題なのか?といえば、
「値下げのチキンレースと転売の結果によって、
作った本人に対して妥当な報酬が必ずしも支払われないこと」
という点。

そこは個人の商売眼で見極めて適切な値段を付けてもらう
あるいは一般人が適切な値段の商品を選択する、しかなく(所謂フェアトレード)
そのためにこの記事が幾らかでも生かされれば筆者としてはそれでいい。

生産者自身の満足を生み出すために即刻出来る方法としては
市場に出すものと知人に分けるものとを
分けて考えるという事しか究極的には無いわけだが、
利己的な市場の動きを
なんとかモラールか政府の介入かで
コントロールできないものかと、愚考した結果がこの文章。


>最終手段

  • いっそ辞めてしまう


そもそもなんでこんな面倒くさい事やってるのか?
いっそこの時間を他の事に費やした方が有意義ではないのか?
ならいっそやめてしまえ、と。そういう選択

進退窮まった者はそういう行動に出るであろう。

薬一つで引退とかねーよwwwwとか思う?
まあ確かにスタックアイテム買えなくても問題はないけど
問題は装備品のほう。
どれだけのスペック無ければハズレ、とか言って
いわゆるハズレを差別している状態が変わらない限り
この可能性に言及せざるを得ない。

「ダメだ・・・」と絶望されたらそこで終わりなのだよ?


現世に残っている人々の動機の大半は何か?といえば
やっぱり人同士のつながりに支えられている面が大きいと肌で感じている。
現に、俺を勝手に師匠と呼んでくれる子達は、
俺が居たから今ここにいる、と恥ずかしげもなく言ってくれる。
ありがたいことに。

権力を得て好き勝手してる奴なんて極僅かなのであってね。



ならいっそやめてしまえ、と思われてしまえば
転売業者も共倒れ・・・するかと思えば、
実際にはそう言うことは確率的に即はあり得ない。
新規参入者が引退者を上回れば、
状況を知らない新規参入者に同じ商売が出来得るからだ。


転売業者(外資)は責任が取れるわけじゃないし、責任など取らない。
市場を食い潰して、終わったら他にうつるのみ。

市場の終焉に手を貸しているにもかかわらず制裁を受けない、
まるでハイエナみたいだなあ、と思う所はある。

ただそう言う人々を仮に問い詰めた所で、決まってこういうだろう。
「そういう状態を放置していた胴元が悪いんですよ」と。

確かにその通りだわ。

そう言う頭の良い人は、まるで霞みたいにつかみ所がない。
彼らはただ「効率論」を知っているだけであって、怒ったってしょうがない。
知るか知らないか、知る努力をしたかしなかったか、
たったそれだけの差なのである。


ただ、利他的じゃないよな。
「利他双修」という仏教の精神には反しています。
胴元が一番悪いと仮定したにせよ、
動かしようのない事実にものをいったってしょうがないわけで。
そこにただ残るのは行き場のない怒りと不完全燃焼のみ。


ただ個人として愚痴は吐く。

だれもかもが利己的になれば、世の中はつまらなくなる。
それでええのか?本当に。
あなたの住みたい世界というのは、そういうところなのですか?

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Posted by かた焼きそば  at 15:00 │Comments(0)愚かな禿の説話

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